【JTF翻訳セミナーレポート】~翻訳会社から翻訳者へ向けてのメッセージ~

弊社スタッフが2014年2月13日に行われたJTF翻訳セミナーに参加してきました。
その際のテーマは「メディカル翻訳:クライアントの要求にどうこたえるか
~翻訳会社・翻訳者に求められる対応と、翻訳会社から翻訳者へ向けてのメッセージ~
」でした。

講師は、アメリアの「定例トライアル」2014年5月号 日英(メディカル)でも審査をご担当いただく
株式会社ウィズウィグの川原氏です。

その講義内容は、メディカルのみならず、全分野の翻訳志望者の方に幅広くお役に立ちそうな
内容だと思いましたので、レポートの中から特にお伝えしたい項目を厳選し、
シェアさせていただきます。

【講義概要】
トライアルに合格できる翻訳者と、合格できない翻訳者とでは何が違うのか。
仕事が減ってしまう翻訳者と、常にトップ翻訳者として活躍し続ける翻訳者との違いは何か。
様々なクライアントの声に応え、多様なプロジェクトに向き合ってきた翻訳会社の
コーディネータが、メディカル翻訳市場の最前線を語ります。

【講義のポイント】
翻訳者に求められること
・納期厳守。
・体調管理。
・見直しを徹底し、訳文のクオリティを高く保つこと。
・参考資料に合わせる
 ※注:参考資料をよく読み込む。基本的には参考資料の訳語を踏襲するという意味ですね。
・オリジナリティあふれる訳文は控える。文学調の訳文もNGだそうです。
・訳出時に疑問/不明点があれば、コメントを残す。
・契約している翻訳会社のソースクライアントの領域に精通すること。
・稼働時間の延長/変更可な場合はマメに連絡を
 ※注:夕方発注→朝納品が多いので、夜間翻訳できる人は有利だそうです。

トライアルに合格できる翻訳とは?
ズバリ、こんな訳文ならトライアルに合格できるそうです
・誤訳がない。
・訳抜けがない。
・数値に誤りがない。
・文書の種類に応じた適切な訳語を使用できている。
・内容が理解できている。
・参考資料が適切に使用されている。
・原文の誤りに気付いてコメントが残せる。

トライアル応募時の注意点
・必ずファイルの受領報告のメールを送りましょう。
・原文を上書きするのか等、提出時の体裁も確認します。
・実務経験があるなら、その実績も伝えましょう。
・取引希望価格は高すぎると仕事がもらえない可能性があるので、
 まずは希望額を伝えて様子を見ましょう。
・原稿を公共の場で広げる等、他人の目に簡単に
 触れられる状況は作らない方が無難です。
・ネット上に原稿や用語集を上げる等の行為は言語道断!

複数の翻訳会社との契約について
複数社との契約は、仕事の幅やカバーできる領域が広がると共に、
翻訳会社の倒産等のリスクヘッジになるもなる一方、
依頼が重なった際に断ることが増えることで、逆に仕事の依頼が減ってしまう、
仕事を断りたくないがために許容量以上の仕事を引き受けてしまい、
結果仕事が粗くなるといったデメリットも考えられます。

基本的なことですが、デメリットへの対策としては、
依頼が重なった時にも断るのではなく、いつならまたどのくらいの分量なら
対応できるのかを提案してみるのが有効そうです。

翻訳者に今後より一層求められること
・参考資料を適切に使用すること。
・テンプレートに対応出来るだけの高いWord操作能力。
・恒常的な知識/用語のアップデート。


以上、個人翻訳者の方にとってご参考となる項目も多いように思いましたが、
いかがでしょうか。講師の方や主催団体であるJTFにも許可をいただいた上で
ブログに掲載させていただきました。

なお、本レポートはあくまで聴講者の見解であり、
必ずしも講師の方のお考えそのものをお伝えできているとは限りませんので、
その旨どうかご理解いただけますと幸いです。

アメリア事務局 並木

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