『シスター』・『バビロンの魔女』

3連休、いかがお過ごしでしたか
わがやの近所の中学校では体育祭があったようで、通り過ぎたときには
応援団が相手へエールをおくっていました。当時は当たり前に思っていましたが、
改めて聞こえる大きな応援の声に温かい気持ちになりました

さて、今日は期待度大の小説2作のご紹介です。
いずれも発行はエンジン・ルーム。Fさん、ご献本しかと拝受しております
いつもありがとうございます

まずは笹山裕子さんが翻訳を手がけられた『シスター』。
多数の訳書やご実績をもつ笹山さん、文藝ミステリは
初めて手がけられたそうなんです

シスターシスター
(2012/09/15)
ロザムンド・ラプトン

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シナリオライターとして活躍していた
ロザムンド・ラプトン女史、衝撃の小説デビュー作。
…と書くと陳腐ですが、とても魅力的な小説です。

あのジェフリー・ディヴァーも大絶賛の文藝ミステリは、
最愛の妹の失踪を探る、姉の物語。愛しい妹に語りかけながら
自分の、そして妹の愛や記憶や足どりを一つ一つ、手繰り寄せて
つむぐ主人公=姉の言葉はまるで息遣いまで聞こえてくるよう

私も拝読させていただきましたが、真相に近づく足跡が
少しずつ見え隠れし期待や予感をくすぐられ、ぐんぐん
引き込まれてしまいました。妹と姉の身体的な、精神的な、
心理的な距離感てこういうものなんだ、と物語にすーっと
吸い込まれ、実に充実した読書体験でした

そしてもう1冊は宮崎晴美さんが手がけられた『バビロンの魔女』
こちらは本格的な考古学冒険ミステリーです

バビロンの魔女バビロンの魔女
(2012/09/15)
D・J・マッキントッシュ

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宮崎さんは本書でミステリ翻訳者としてデビューされました
かねてよりミステリーやロマンスの翻訳を希望されていた
宮崎さん、数少ないチャンスをしっかりと掴まれて
本当に素晴らしいです。刊行、おめでとうございます

2003年、イラク戦争の陰で起きていた美術品窃盗の国際犯罪集団と
遺跡発掘を糧とする考古学者とのあいだの命がけのたたかい。
このとき密かに持ち出された“失われた旧約聖書の原本「ナホムの石版」”を
めぐり繰り広げられる危険な冒険ミステリーです

メソポタミア文明、古美術、古代史……古より綿々と続く
営みに思いを馳せていくうちに、現代を生きる私たちの姿も
浮き上がってくるのかもしれませんね。頭も心も揺さぶられそうです。

2冊とも、リーディングスタッフの募集をきっかけに翻訳を
手がけることになったのだそう。Fさんの翻訳者さんを見抜く目と
こだわりの本作りのお話にはいつも感激してしまうのですが、
書籍もずっしりした重厚感とこだわりの表紙で本を手に取る喜びを感じます。

各書店さんでも目立つところに面置き、平積みがどどーんと
ぜひ手にとってじっくりご堪能ください。


アメリア事務局
中川

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