『なぜ、あの「音」を聞くと買いたくなるのか』

最近スマホをiphoneに替えたのですが、今までのAndroidと全く違って四苦八苦。触ってみないとわからないことばかりで、驚きの連続です。特に写真なんか触っていたら急に動き出してびっくり。 その前後も動画として残っているのですね~。おばさん、ついていくのがタイヘンです。

さて、本日はアメリア会員の福山良広さんが翻訳を手がけられた作品をご紹介いたします。



本書は2014年10月に開催されたスペシャルコンテストから刊行に至った訳書となります。
福山さん、刊行おめでとうございます。

福山さんから、と~っても素敵なコメントをお寄せいただきました。
適当に編集してくださいなんておっしゃていたのですが、いやいや、編集するなんてモッタイナイ!
とういわけで、全文ご紹介させていただきます。

『なぜ、あの「音」を聞くと買いたくなるのか』はサウンド・マーケティング戦略について書かれた本です。
といっても難しい専門書ではなく、一般の読者向けにわかりやすく書かれています。
企業や個人が音や音楽を利用していかにブランド価値を高めることができるか、
その手法をApple, ディズニー、フォードなど有名企業の事例を引き合いに出して紹介しています。
音、音楽、ブランディングに興味のある方はぜひ手にとっていただきたい一冊です。


本書のキーワードのひとつがsonic logoです。これは、日本ではサウンドロゴといったほうが
馴染みがあるかもしれません。企業のテレビCMの最後に流れる短いメロディのことです。
久光製薬のCMの最後に流れる「ヒ・サ・ミ・ツ♪」などは、皆さん何度か耳にされたことがあるのでは
ないでしょうか。これまで日本ではあまりなじみのない言葉でしたが、ちょうど昨年、商標法が改正され、
従来のロゴ(文字や図形)に加え、音や色彩に関する新しいタイプの商標も商標登録が可能になりました。
これは音や音楽を用いたブランディングへの関心が日本でも高まりつつあることを反映していると思います。
本書では、音や音楽が、ブランドの存在感を高める上でいかに大きな役割を果たすかが熱く語られています。


翻訳にあたっては、時間と労力の70%以上は「調べもの」に費やした気がします。
というのも、アメリカ人なら誰でも知っているらしい?!テレビCMやロックバンド、楽曲、ブランド、
映画、テレビ番組などが、これでもかというくらいたくさん登場するからです。
私には知らないことばかりである上に(汗)、こうした固有名詞に関する話題は、
背景知識がないとうまく訳せません。
なので、翻訳に取りかかる前にまず背景知識をインプットすることにしました。
例えば、(これはスペシャルコンテストの課題文でもあったのですが)米国の自動車
メーカー・フォードが映画『ブリット』(1968年)で使われたマスタングを再現した
特別仕様車を開発する話がでてきます。そこでは開発スタッフの苦労話やエピソード
が克明に語られます。ペーパードライバーの私にとって、車に関する話題は最も不得
意な分野なのですが(汗)、読み進めていくうちにだんだん面白くなってきて、
もっと深く知りたいと思うようになりました。そこで何度も本屋さんに足を運んで、
車好きの人・マニア向けの雑誌を片っ端から読みました。

最後まで悩んだのが、exhaust note(エキゾースト・ノート)と呼ばれるエンジンの
排気音をどう訳すかでした。この音は、車好きにはたまらないらしい!のですが、
それを耳にしたときの感動をマスタングの熱狂的なファンが語る場面が出てきます。
いい年した中年のオジサン(笑)が、愛車のことになるとまるで子供みたいに純粋に
語る場面なので、そのあたりのワクワク感が読者に伝わればいいなぁ~と考えていました。

結局悩んだ末に、マスタングのエンジンが奏でる野太いサウンドを「エンジンの咆哮」と訳しました。
この表現は雑誌や本を読んでいるときに、気に入って書き留めておいたものです。
採用が決まったとき、出版社の方にもこの表現は良かったとほめていただきました。
翻訳中はずっとパソコンに向かっているので、目も腰も痛くなりますし(涙)、結構
体力的にもきつい仕事だと思います。が、調べものをしているうちに、自分の知ら
ない世界に出会えるのがなによりの楽しみです。自分の未熟さはよくわかっているの
で、下手は下手なりに、これからも頑張っていこうと思っています。
印税で800万円のマスタングを買える日を夢見て(笑)。


皆さん、いかがでしょうか?
「うんうん、分かる分かる~!」と共感された方も多いのではないでしょうか。

福山さん、とっても楽しいエピソードをありがとうございました。
また楽しいお話を聞かせてくださいね。お待ちしております!

アメリア事務局 河原

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